レバーホイスト
チェーンブロック等


レバーホイスト、チェーンブロックは、手動で操作される物を持ち上げたり移動させたりするための機械的なデバイスです。様々な産業や作業現場で使用され、特に重い物体を持ち上げる際に効果的です。

フィルター

並び替え

レバーホイストに関する【よくある質問】

Q:レバーホイストとは何ですか?

A:レバーホイストは、人力でレバーを操作して重量物を持ち上げたり引っ張ったりするための手動式揚重機器です。

建設現場や工事現場、工場内の設備据付け作業などで広く使われており、レバーを往復操作することでチェーンを巻き上げ、重い荷物を効率的かつ安全に移動できます。電源を必要としないため場所を選ばず使用でき、狭所や電力のない屋外現場、災害時の救助作業などでも活躍します。

構造はフック、チェーン、レバー、歯車、ブレーキ等で構成されており、ブレーキ機構が荷の落下を防ぐため安全に作業できます。

Q:レバーホイストとチェーンブロックの違いは何ですか?

A:レバーホイストとチェーンブロック(手動チェーンブロック)は共に手動の揚重機ですが、操作方法と用途に違いがあります。

チェーンブロックは吊り下げて使い、手で垂れ下がったチェーンを引くことで荷を上下させます。一方、レバーホイストは本体に付いたレバーをテコの原理で動かして荷を上下させます。

レバーホイストの利点は、レバー操作により水平方向の引っぱり作業や、狭い場所での微調整がしやすいことです。チェーンブロックは主に垂直上げ下げに適し、上部に吊り下げて固定して使うのに対し、レバーホイストは自分で保持しながら水平・斜め方向にも引き寄せることが可能です。

そのため、レバーホイストは横引きや締め付け作業(例えば配管の位置合わせや重機の引き起こし等)にも重宝されます。総じて、チェーンブロックは上方向への持ち上げ、レバーホイストは上下左右あらゆる方向への牽引・吊り上げに向いているといえます。

Q:レバーホイストの定格荷重はどう選べばよいですか?

A:定格荷重とは、そのレバーホイストが安全に吊り上げ可能な最大荷重のことです。作業に適した定格荷重の選定が重要で、まず持ち上げたい物の重量を把握し、それより余裕を持った容量の機種を選ぶのが安全です。

例えば最大で500kgの荷を扱う場合、定格荷重ちょうどの0.5t機ではなく、余裕を見て1.0tクラスを選ぶことが推奨されます。常に定格いっぱいで使用すると機器へ過度な負荷がかかり故障や事故につながる恐れがあります。

特にプロの現場では安全率を考慮し、必要荷重の1.2~1.5倍程度の定格荷重を持つ機種を選ぶことが一般的です。必ず定格荷重以内で使用し、過負荷は避けてください。

Q:ミニタイプ・軽量タイプと通常タイプの違いは何ですか?

A:レバーホイストにはミニタイプ(小型)や軽量タイプと呼ばれるものと、標準(ノーマル)タイプがあります。それぞれ以下の特徴があります。

  • ミニタイプ(0.25t・0.5t): 本体材質にアルミを採用し、小型軽量化したモデルです。レバー長が0.25tで約14.5cm、0.5tで17.5cmと短く、狭い場所でもレバー操作がしやすくなっています。自重も0.25tで約1.6kg、0.5tで約2.7kgと非常に軽いため、高所作業や持ち運びに便利です。扱える荷重は小さいですが、小規模作業や精密な位置調整に向いています。
  • 軽量タイプ(0.5t): 軽量化を意識した鉄製モデルです。レバー長は約25.5cmと長めでテコ効果を発揮しつつ、本体重量は約3.0kgとノーマルタイプより軽く設計されています。0.5tのミニタイプに比べ若干重量は増しますが、その分耐久性や剛性を確保したバランス型のモデルです。頻繁な使用や若干過酷な現場でも使いやすいよう工夫されています。
  • ノーマルタイプ(1.0t・1.6t): 一般的な標準サイズのレバーホイストで、材質は丈夫な鉄製です。1.0tモデルでレバー長約24cm・重量6.4kg、1.6tモデルではレバー長約26cm・重量8.6kg程度と、容量に応じて大型化します。大きな荷重に耐えるためチェーン径も太く(1.0tで6mm、1.6tで7.1mm)、強度の高いチェーンを使用しています。小型機に比べ携帯性は落ちますが、重い荷物を安全に扱える高い強度が特徴です。主に建設土木や重量物据付け作業など、プロ用途で日常的に使われるのがこのノーマルタイプです。

いずれのタイプも揚程(チェーン長さ)は1.5mです。用途に応じて「小型で持ち運びやすさ」を取るか「大型で余裕のある強度」を取るか検討すると良いでしょう。

Q:レバーホイストはどんな用途に使われますか?

A:レバーホイストは建設・土木から製造業まで幅広い現場で活用されています。典型的な用途として以下が挙げられます。

  • 建設現場・工事現場: 鉄骨や足場材の組立・解体時の位置合わせ、重量部材の吊り上げや引き寄せ作業に使用されます。例えば、鉄骨フレームの建方作業で部材を微調整したり、型枠の締付けにレバーホイストが使われます。
  • 設備据付・メンテナンス: 工場やプラント内で機械設備を据え付ける際に、重量機器の持ち上げ・移動に用います。狭い機械室内でのエアコンやポンプの交換作業、車両やエンジンの整備(エンジン降ろし等)にも便利です。
  • 荷役・運搬: 倉庫や荷役作業で重量物をトラックから降ろす、あるいは搬入する際の補助に使われます。フォークリフトが使えない狭所でパレットを引き寄せたり、重量荷物を台車に載せ替える場面などで活躍します。
  • その他特殊用途: 電源不要で持ち運べるため、山間部での林業作業(倒木の移動やウインチ代わり)、災害救助現場での瓦礫撤去、建柱作業でのケーブル張りやテンション調整など多用途です。要は、「人力では動かせない重い物を、安全に細かな力加減で動かしたい」あらゆるシーンでレバーホイストが使われています。
Q:レバーホイストを安全に使うための注意点は何ですか?

A:レバーホイストを安全に使用するために、以下のポイントに注意してください。

  • 定格以内の荷重で使用する: 絶対に定格荷重を超える重量を吊り上げないでください。過荷重は機器の破損や重大事故につながります。
  • 使用前点検の励行: 作業の都度、チェーンやフック、レバーに異常(変形・亀裂・摩耗など)がないか目視点検します。フックの掛かり具合や安全ラッチの正常を確認し、ブレーキが確実に利くか試験的に荷重をかけて確認すると安心です。
  • 正しい掛け方・姿勢: 荷にフックを掛ける際はフックの根元までしっかり掛け、先端部分だけで吊らないようにします。チェーンがねじれたり、荷が斜め方向に引っ張られる状態で使用しないよう、荷重方向をまっすぐに保ちます。
  • 安全な作業エリア確保: 作業中は荷の下や移動経路に人を立ち入らせないようにします。万一荷が落下・移動した場合に備えて、周囲の安全を確認してから操作してください。
  • 適切な操作: レバー操作は滑らかに行い、無理な力や急激なショックを与えないようにします。延長パイプなどを継いで過剰な力で締め上げるのも危険です。レバーを操作する際は作業姿勢を安定させ、確実に保持してゆっくり動作させます。
  • 保護具の着用: 現場ではヘルメットや手袋、安全靴など必要な保護具を着用し、万が一に備えます。

これらを守ることで、レバーホイストによる作業事故を未然に防ぎ、安全かつスムーズに作業を進めることができます。特に過荷重の禁止と使用前点検の徹底は、安全使用の二大原則です。

Q:レバーホイストの点検やメンテナンス方法は?

A:レバーホイストは安全確保のため日常点検と定期点検を行い、適切にメンテナンスする必要があります。

  • 日常点検(使用前点検): 毎回使用する前に外観と動作をチェックします。チェーンのサビや摩耗、変形がないか、フックの開口部が広がっていないか、ストッパー(ラッチ)が正常に機能するか確認してください。ブレーキの効きを確かめるため、軽く荷重を掛けて滑りがないかテストすると良いでしょう。不具合があれば使用を中止します。
  • 定期点検: 使用頻度にもよりますが、月に1度程度の頻度で詳細な点検を行うのが望ましいです。チェーンの伸びやリンクの磨耗度、内部歯車やブレーキパッドの状態を専門的に点検します。
  • 潤滑と清掃: チェーンや可動部には適宜グリスアップやオイル差しを行い、錆を防止します。屋外で使用した後は泥や水分を拭き取り、乾燥させてから保管してください。
  • 保管方法: 使用しない時はホコリや湿気を避けて保管します。雨ざらしは避け、防湿のためカバーをかけると良いでしょう。

法令上も、クレーンの玉掛け用具としてレバーホイストを用いる場合には毎日使用前点検を行うことが定められています。安全第一で定期的なメンテナンスを行い、常に良好な状態で使用しましょう。

Q:JIS規格品ではないがCEマーク取得とのことですが、品質や安全性は大丈夫ですか?

A:ヨロスト。で扱うレバーホイストは日本産業規格(JIS規格)品ではありませんが、欧州のCEマークを取得しています。CEマークとは欧州連合の基準に適合している製品に付けられるマークで、安全性や品質について一定の基準を満たしていることを示します。具体的には、CE認証により設計・製造段階で厳しい安全テストをクリアしている証拠でもあります。日本のJIS規格は取得していませんが、これは日本国内向け認証を取っていないというだけで、製品そのものが安全でないわけではありません。むしろ欧州規格に適合しており、海外市場でも使われている品質です。

また、多くのレバーホイスト製品は安全係数4~5倍程度の強度を持つよう設計されています。これは例えば定格1tなら破断荷重は4~5tにも達する余裕を持たせてあるという意味で、当店製品も同様の安全マージンを確保しています。当店のレバーホイストもメーカーでの品質試験を経ており、製造物賠償責任保険(PL保険)に加入済みです。安心してお使いいただけるよう十分な強度と安全性を備えていますのでご安心ください。

Q:レバーホイストのチェーンにある「ISOグレード100」とは何ですか?

A:チェーンのグレード100とは、チェーンの強度ランクを示す規格で、非常に高い強度を持つ合金鋼チェーンであることを意味します。一般的なチェーンブロックやレバーホイストにはグレード80(8級)のロードチェーンが使われることが多いですが、グレード100チェーンはそれよりも約25%高い作業荷重に耐えられる新世代の高強度チェーンです。つまり同じ太さでもより重い荷重を吊り上げられるプレミアム品質のチェーンということです。

ヨロスト。のレバーホイストは、全てのレバーホイストにこのISO基準グレード100チェーンが採用されています。高強度で耐磨耗性にも優れており、繰り返しの使用にも伸びにくく安全率の高い作業が可能です。こうした高級チェーン採用により、大容量タイプのレバーホイストでも信頼性の高い吊り作業を実現しています。

Q:レバーホイストは屋外や過酷な現場でも使用できますか?

A:レバーホイストは頑丈に作られており、屋外の工事現場や過酷な環境でも使用可能です。実際、建設現場の屋外作業や寒冷地・高温環境での日常使用にも耐える設計になっています。手動式のため電装部品がなく、動作温度範囲も広い(一般に-40℃~+60℃程度まで使用可)ので、極端な寒さや暑さでも性能を発揮します。ただし、適切なメンテナンスと取扱いが前提です。

屋外で使用した場合は、雨水や土砂などの影響に注意しましょう。機構部に泥や砂が付着すると動きが渋くなることがありますし、チェーンや内部ブレーキに水分が入ると錆や凍結の原因となります。雨天時に使用した後は、チェーンや本体を乾いた布で拭き取り、必要に応じて潤滑油を差して十分乾燥させてから保管してください。直射日光下の高温になる場所や、海沿いなど塩害の恐れがある環境では、使用後の清掃・点検をより入念に行うと良いでしょう。また、長時間水に浸かる状況や、腐食性ガスの充満する特殊環境での使用は避けてください。

総じて、レバーホイストは現場での酷使に耐えるよう設計されていますが、使用後のケアによって寿命や安全性が大きく左右されます。正しく手入れをすれば、厳しい現場環境でも長期間にわたり安定してご使用いただけます。

Q:海運業など、特に海辺や港湾地域など塩分を多く含む環境で使用する際の注意事項を教えてください。

A:海付近で使うレバーホイストは潮風や海水の塩分により、通常より錆びやすくなります。そのため、防錆メッキチェーン、特殊表面処理などの「サビ止め・特殊加工」が施されているものの使用を推奨します。

当店で取り扱っているレバーホイストは、海辺や港湾地域など塩分を多く含む環境下での使用を想定した「防錆処理」や「特殊な耐食加工」は施されておりません。

そのため、塩害による錆や劣化のリスクが通常環境より高くなる可能性がございます。該当環境でのご使用にあたっては、十分にご注意いただき、使用後の清掃・保管など適切なメンテナンスを行っていただくようお願いいたします。

万が一、塩害等による不具合やトラブルが生じた場合でも、当店では補償・責任を負いかねますので、何卒ご了承のうえ、お客様ご自身の管理・ご判断のもとでご使用ください。

ITEM CATEGORY

商品カテゴリ一覧

ITEM CATEGORY

商品カテゴリ一覧

CONTACT

お問合せ

ヨロスト。へのお問合せは
コチラから

大量注文などのご要望も
お気軽にご連絡ください