【徹底解説】ブレーキパッドの種類と選び方のポイント


車の安全運転に欠かせないブレーキパッド。多くの選択肢から最適なものを選ぶのは、思ったよりも複雑かもしれません。今回のテーマは、ブレーキパッドの種類と選び方のポイントについて徹底解説します。ブレーキパッドは車の性能や安全性に直結する部品であり、その選定には車の用途や運転スタイルを考慮する必要があります。

この記事では、ノンアスベストタイプからメタリックタイプ、オーガニックタイプに至るまで、各ブレーキパッドの特徴や適用場面をご紹介。また、正しいブレーキパッド選びのポイントや交換のタイミング、自分で交換するメリットとデメリットまでカバーします。あなたの車にぴったりのブレーキパッドを見つけるための指南役として、是非この記事をご活用ください。

     【目次】
  1. ブレーキパッドの基礎知識
  2. ブレーキパッドの種類と特徴
  3. 各タイプの適用場面
  4. ブレーキパッド選びの重要ポイント
  5. ブレーキパッド交換のタイミング
  6. 自分で交換する vs 専門店に依頼する
  7. まとめ

ブレーキパッドの基礎知識

ブレーキパッドとは何か?

ブレーキパッドは、自動車のブレーキシステムにおいて、ブレーキをかける際にブレーキローター(ディスク)に接触し摩擦を生じさせることで車両を減速または停止させるための重要な部品です。この部品は、安全に車両を制御するために必要不可欠であり、摩擦材料で構成されています。

ブレーキパッドの役割と重要性

ブレーキパッドは、車両の速度を安全に落とし、必要に応じて完全に止めることができる機能を担います。具体的には、運転手がブレーキペダルを踏むと、ブレーキシステムが作動し、ブレーキパッドがブレーキローターにプレスされます。この時生じる摩擦が車両の運動エネルギーを熱エネルギーに変換し、それによって車両が減速または停止します。

このプロセスは、日々の安全運転に欠かせないものであり、ブレーキパッドは車両の性能や安全性に直接影響を及ぼします。そのため、ブレーキパッドの性能が低下すると、制動距離が伸びたり、ブレーキ時に不安定感を感じることがあるため、定期的な点検と適切な交換が必要です。

車種や利用するシーンによって最適なブレーキパッドを選択することで、最良のブレーキ性能を保つことができ、安全な運転をサポートします。

ブレーキパッドの種類と特徴

ブレーキパッドは、車の安全性を大きく左右する重要な部品です。その素材や特性により、様々な種類があります。ここでは、一般的なブレーキパッドのタイプとその特徴について解説します。適切なブレーキパッドを選択し、安全性と快適性を確保しましょう。

ノンアスベストタイプの特徴

環境保護や健康への配慮から開発されたノンアスベストパッドは、有害物質であるアスベストを含まない素材です。街乗りや一般的な使用に適しており、ブレーキ鳴きやダストの発生が少ないという利点があります。また、ブレーキローターへの攻撃性が低いため、ローターの耐用年数を延ばす効果が期待できます。

メタリックタイプの特徴

高い制動力と耐熱性を備えたメタリックパッドは、主に高速走行やスポーツ走行に適しています。金属繊維が多く含まれており、激しいブレーキングでも安定した性能を発揮します。しかし、ブレーキローターへの摩耗が大きく、ブレーキの鳴きやダストの発生も多くなる傾向があります。

セミメタリックタイプの特徴

セミメタリックパッドは、メタリックタイプとノンアスベストタイプの中間に位置する素材で、スチールや銅などの金属繊維を特定の割合で含んでいます。そのため、適度な制動力と耐熱性を持ち合わせつつ、鳴きやダストの発生が比較的少ないというバランスの取れた特性があります。

カーボンメタリックタイプの特徴

カーボンメタリックパッドは、高い制動力と耐熱性を持つ素材で、特に競技用途やスポーツ走行に適しています。カーボンと金属繊維を組み合わせた素材が摩擦係数を高め、激しいブレーキングでも安定したパフォーマンスを提供します。しかし、一般的な街乗りでは過剰な性能となりがちで、ローターへの摩耗も大きいです。

オーガニックタイプの特徴

オーガニックパッドは、有機繊維やゴムなどの非金属材料を基にした素材で、比較的ソフトな制動性能を持ちます。低い鳴き音とダストの少なさが特徴で、街乗りや日常の運転に適しています。しかし、耐熱性が低いため、スポーツ走行や重量のある車両での使用は避けた方が良いでしょう。

以上で述べたブレーキパッドの各タイプは、それぞれ特有の特徴を持ちます。車の使用目的や走行環境に応じて最適なブレーキパッドを選択することが、安全運転のために非常に重要です。

各タイプの適用場面

街乗り向けブレーキパッドの選定

街乗りでの使用に適したブレーキパッドは、主に低ダスト、低鳴き、そしてローターへの攻撃性が低いことが求められます。この条件を満たすタイプは「ノンアスベスト」「オーガニック」タイプが挙げられます。これらのブレーキパッドは比較的、ソフトなブレーキングを提供し、日常の使用において快適な運転環境を提供します。また、ダストの発生が少ないため、車のホイールが汚れにくいという利点もあります。

高速走行向けブレーキパッドの選定

高速走行では、より高い耐熱性と制動力が求められます。この条件を満たすブレーキパッドは「メタリック」「セミメタリック」タイプです。これらは高い熱によるパフォーマンスの低下が少なく、安定したブレーキングを提供します。また、制動力に優れているため、急な減速や高速からの停止にも対応できます。ただし、ダストの発生やブレーキの鳴きが多いことも知っておく必要があります。

競技用/スポーツ走行向けブレーキパッドの選定

競技用やスポーツ走行向けのブレーキパッドでは、極限の条件下でも制動力と耐熱性を維持することが重要です。「カーボンメタリック」タイプのブレーキパッドがこの要求条件に適しています。これらは非常に高い耐熱性を持ち、また制動力も非常に高いレベルで提供します。その結果、サーキットなどの競技走行での利用に最適です。しかし、街乗りでの日常的な使用では過剰な性能となり得ること、またブレーキローターへの攻撃性も高いため注意が必要です。

ブレーキパッド選びの重要ポイント

ブレーキパッドを選ぶ際には、車両の種類や使用目的、ブレーキパッドの材質と性能、さらにはメーカーと品質の比較といった複数の要素を考慮しなければなりません。これらのポイントを抑えることで、適切なブレーキパッドを選び、安全かつ快適にドライビングを楽しむことができます。

車両の種類と用途に合わせた選び方

自動車のタイプと使用目的はブレーキパッド選びの大切な要素です。都市部での普段の移動や通勤に使う車は、主に街乗り向けのブレーキパッドが適しています。これに対し、レースや高速道路での頻繁な使用など、より高い性能を求める場合は、耐熱性や制動力に優れた製品を選ぶ必要があります。

ブレーキパッドの材質と性能

ブレーキパッドの材質は、その性能に大きく影響を及ぼします。一般的な材質にはノンアスベスト、メタリック、セミメタリック、カーボンメタリック、オーガニックなどがあります。例えば、オーガニック製は環境に優しく静音性に優れていますが、高温時の性能低下が課題です。一方でメタリックやカーボンメタリックは、耐熱性や制動力が高いですが、ブレーキダストの発生や鳴きが問題になることもあります。用途に応じた材質の選択が重要です。

メーカーと品質の比較

ブレーキパッドを選ぶ際には、メーカーごとの品質も比較検討の対象となります。多くの自動車メーカーや専門メーカーが各種ブレーキパッドを提供していますが、それぞれの製品の特性やユーザーレビュー、価格を比較することで、最適な選択が可能になります。また、互換性や保証期間などのアフターケアもチェックすると良いでしょう。

これらのポイントを踏まえてブレーキパッドを選ぶことで、車両の性能を最大限に引き出しつつ、安全に運転するための基盤を整えることができます。また、適切な選択を行うことで長期的なコスト削減にもつながります。

ブレーキパッド交換のタイミング

摩耗のサインとチェックポイント

ブレーキパッドは、使用するほどに徐々に摩耗します。摩耗が進むと安全にブレーキがかからなくなるため、交換のタイミングを見極めることが重要です。摩耗のサインには、ブレーキペダルを踏んだ時の「キーキー」という異音、ブレーキの効きが悪い感覚、ブレーキペダルを踏んだ際に振動がある、といったものがあります。また、多くのブレーキパッドには、摩耗を知らせるウェアインディケータが設けられており、このインディケータが露出すると異音が発生します。

自動車の点検時やタイヤ交換など、車をリフトアップした際にはブレーキパッドの残量をチェックすると良いでしょう。ブレーキパッドには、最低限の厚さが指定されており、通常はブレーキパッドの端にその厚さの指標が示されています。この最低限の厚さに達している場合、直ちに交換が必要です。

定期点検と交換の重要性

ブレーキシステムは自動車の安全に直結する重要な部分であるため、定期的な点検と必要に応じた交換が欠かせません。交換のタイミングは、車の使用状況にもよりますが、一般的には1万〜2万キロメートル走行ごとに点検することが推奨されています。また、車検時にもブレーキパッドの残量はチェックされる項目の一つです。

ブレーキパッドは、性能の低下を感じる前に交換するのが望ましいです。特に、山岳道路の走行が多い場合や、スポーティに運転する傾向がある場合は、ブレーキパッドが早く摩耗する可能性があるため、より頻繁なチェックが必要です。定期的な点検と適切な交換タイミングの把握は、安全運転のために非常に重要となります。

ブレーキパッドの交換は、安全性を高めるだけでなく、ブレーキローターへのダメージを防ぎ、結果的に長期的なコスト削減にもつながります。交換のタイミングを見逃さず、適切なメンテナンスを行うことが安全運転には欠かせません。

自分で交換する vs 専門店に依頼する

ブレーキパッドの交換は、車のメンテナンスにおける重要な項目の一つです。この作業を自分で行うか、専門店に依頼するかは、個々の技術、時間、コストなどの面で判断が必要です。ここでは、それぞれの選択肢についてのメリットとデメリットを解説します。

自分で交換する場合のメリットとデメリット

  1. メリット:

最大のメリットは、コスト削減です。専門店に依頼する場合は、ブレーキパッドの価格に加えて、労働費も支払う必要があります。しかし、自分で交換すれば、その労働費を節約できます。また、自分で行うことで車に関する知識が深まり、さらに愛車との一体感を感じることもできます。

  1. デメリット:

一方で、適切な工具が必要となり、また正しい方法で交換しなければ、車に損傷を与えるリスクがあります。ブレーキは車の安全に直結する部品のため、交換作業には十分な知識と経験が求められます。また、間違った部品を購入するリスクや、作業にかかる時間なども考慮する必要があります。

専門店に依頼する場合のメリットとデメリット

  1. メリット:

専門知識を持つプロによる安全な作業が最大のメリットです。また、適切な道具や設備のもとで行われるため、作業品質にも安心感があります。専門店では、部品の選定から取り付け、さらに車のチェックまで一貫して行うことができるため、トータルで見て時間と労力を節約できる場合があります。

  1. デメリット:

専門店に依頼する場合、自分で交換するよりもコストが高くなることが挙げられます。ブレーキパッドそのものの価格に加えて、交換作業にかかる労働費も必要となります。また、予約が必要な店舗も多く、すぐに交換を行いたい場合には不便を感じることもあるでしょう。

ブレーキパッドの交換を自分で行うか、専門店に依頼するかは、個々の状況や好みに合わせて選ぶことが重要です。それぞれのメリット・デメリットを熟考し、自身のニーズに最適な選択を行いましょう。

まとめ

ブレーキパッド選びは車の安全性に直接関わる大切な選択です。種類にはノンアスベスト、メタリック、セミメタリック、カーボンメタリック、オーガニックがあり、各々が持つ特性を理解することが重要です。街乗りからスポーツ走行まで、用途に合わせて最適な種類を選びましょう。選択の際は、車種と用途に加え、材質や性能、メーカーを比較検討します。交換タイミングを見極めることも重要で、定期的な点検が安全運転を支えます。自分で交換するか専門店に依頼するかは、メリットとデメリットを考慮して決めましょう。最適なブレーキパッドを選んで、安全かつ快適なドライビングを楽しみましょう。

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引用元:ヨロスト公式HP

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2024年3月23日

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