車のタイヤがパンクした?!見分け方と対応方法を紹介


突然のタイヤのパンクは、ドライバーにとって大きな不安と焦りを引き起こします。JAFのロードサービス出動理由でも上位にランクインするパンクは、事前の適切な対処法を知っていれば、リスクを最小限に抑えられます。

この記事では、駐車時と走行中におけるタイヤのパンクの見分け方、そしてパンクに気づいた時の具体的な対応方法を分かりやすく解説します。

これを読めば、もしものパンク時にも落ち着いて適切な行動をとることができるでしょう。また、日頃からタイヤの状態をチェックする習慣をつけることで、パンクのリスクを減らすための予防策も理解できます。

目次

【駐車時】車のタイヤがパンクしたかの見分け方

駐車中にタイヤのパンクを見つけることは、走行中のパンクに比べて安全に確認できます。

早めの発見は、大きなトラブルを防ぐ第一歩です。以下の点に注意して確認しましょう。

異物は突き刺さっていないか

タイヤのトレッド面(路面と接する部分)やサイドウォール(側面)に、釘、ネジ、ガラス片、金属片などの異物が刺さっていないか確認しましょう。異物が深く刺さっている場合は、パンクしている可能性が高いです。

また、小さな異物でも、時間が経つにつれて空気が抜けていく可能性があります。見つけた場合は、無理に抜こうとせず、専門業者に相談しましょう。

目でわかる損傷はあるか

タイヤの表面に、亀裂、ひび割れ、擦り傷、膨らみなどがないか確認しましょう。特にサイドウォールに損傷がある場合は、バースト(破裂)の危険性が高いため、すぐに交換が必要です。

また、トレッド面の溝が浅くなっている場合は、スリップしやすくなり、パンクのリスクも高まります。スリップサイン(溝の深さ1.6mmの指標)が出ている場合は、速やかに交換しましょう。

タイヤの潰れ具合

タイヤの潰れ具合は、パンクを見分ける重要な指標です。他のタイヤと比べて明らかに潰れている場合は、パンクの可能性が高いです。また、駐車位置を変えていないのに、以前より潰れているように見える場合も、要注意です。

空気圧計を使って、正確な空気圧を測定することをおすすめします。適正な空気圧は、運転席側のドア付近に貼られているラベルや、取扱説明書に記載されています。

タイヤの状態 パンクの可能性 対応
他のタイヤと比べて明らかに潰れている 高い 空気圧を測定し、必要に応じて応急処置またはスペアタイヤ交換
以前より潰れているように見える やや高い 空気圧を測定し、必要に応じて空気補充または専門業者に相談
他のタイヤとほぼ同じ潰れ具合 低い 引き続き定期的に確認

チューブレスタイヤは見た目で気づけないことも多い!

現在の乗用車タイヤの主流であるチューブレスタイヤは、構造上、パンクしても急激に空気が抜けない場合があります。そのため、見た目ではパンクに気づきにくいことがあります。

特に、ゆっくりと空気が漏れるスローパンクチャーの場合は、駐車中に目視で確認しても、パンクに気づかない可能性があります。定期的な空気圧チェックと、日頃のタイヤの状態の観察が重要です。

走行中に違和感を感じた場合も、停車してタイヤの状態を確認しましょう。

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【走行中】車のタイヤがパンクしたかの見分け方

走行中にタイヤがパンクすると、様々な異変が現れます。

安全のため、これらの兆候をいち早く察知し、適切な対応を取ることが重要です。以下に、パンクを疑うべき代表的なサインをまとめました。

振動や傾きがある

パンクの初期症状として、車が左右どちらかに傾いたり、特定の速度域で振動が大きくなることがあります。特に後輪がパンクした場合、車体の傾きが顕著に現れるケースがあります。

また、路面の凹凸を拾う際の突き上げ感が強くなる、特定の速度でハンドルやシートに振動が伝わるなどもパンクの可能性を示唆しています。これらの異変を感じたら、まずは安全な場所に停車し、タイヤの状態を確認しましょう。

異音がする

パンクすると、通常とは異なる音が発生することがあります。「パタパタ」「ゴロゴロ」といった低音の異音や、金属が擦れるような甲高い音、何かがタイヤに引っかかっているような音が聞こえたら、パンクを疑いましょう。

特に、速度を上げるにつれて音が大きくなる場合は要注意です。ロードノイズの変化にも気を配りましょう。普段よりロードノイズが大きくなったり、パターンが変わったりした場合も、パンクの前兆かもしれません。

ハンドルが左右に取られる

パンクしたタイヤは、正常なタイヤに比べてグリップ力が低下します。そのため、ハンドルがパンクしたタイヤの方向に取られる、まっすぐ走ろうとしても左右どちらかに寄ってしまうといった現象が起こります。

特に前輪タイヤがパンクした場合、ハンドルの操作に影響が出やすく、危険な状況に陥る可能性があります。ハンドルが取られる感覚があれば、すぐに安全な場所に停車し、タイヤの状態を確認してください。

ハンドルが重い、切ったときの反応が遅い

パンクによってタイヤの空気圧が低下すると、ハンドル操作に影響が出ることがあります。具体的には、ハンドルが重くなったり、切った時の反応が遅くなったりします。

パワーステアリング装着車の場合、この変化は感じにくいかもしれませんが、それでもいつもと違う感覚があれば注意が必要です。特に、低速走行時や駐車時にハンドルが重いと感じる場合は、パンクの可能性を疑いましょう。

加速が鈍い

パンクしたタイヤは、路面との摩擦抵抗が増加するため、加速が悪くなります。アクセルを踏んでもスピードが上がりにくいと感じたら、パンクの可能性を検討しましょう。

特に、上り坂で加速が鈍い場合は要注意です。また、エンジン回転数は上がっているのに速度が上がらない場合も、パンクが原因かもしれません。

症状 考えられる原因 緊急度
振動や傾き タイヤの空気圧低下、バースト
異音(パタパタ、ゴロゴロなど) タイヤの損傷、パンク
ハンドルが左右に取られる タイヤの空気圧低下、パンク
ハンドルが重い、反応が遅い タイヤの空気圧低下
加速が鈍い タイヤの空気圧低下、パンク

これらの症状はパンク以外にも、ホイールアライメントのずれやサスペンションの不具合など、他の原因で発生することもあります。しかし、走行中にこれらの異変を感じたら、まずはパンクを疑い、安全な場所に停車してタイヤの状態を確認することが重要です。

自己判断で走行を続けると、事故につながる可能性があります。少しでも不安を感じたら、専門家に見てもらうようにしましょう。

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車のタイヤのパンクに気づいたら?対応方法も紹介

タイヤのパンクは、予期せぬ時に発生し、ドライバーを不安にさせます。安全を確保し、二次的なトラブルを防ぐためにも、適切な対応が必要です。

パンクに気づいた時の対応方法を詳しく解説します。

すぐに走行を中止する

パンクに気づいたら、まずは安全な場所に停車することが最優先です。路肩や広い場所に車を寄せ、ハザードランプを点灯して後続車に注意を促しましょう。

高速道路の場合は、路肩に停車後、発煙筒や停止表示板を設置し、ガードレールの外側など安全な場所に避難してください。JAFなどのロードサービスに連絡することも忘れずに行いましょう。

車のタイヤがパンクしたまま走行するとどうなる?

パンクしたまま走行を続けると、タイヤの損傷が拡大し、ホイールにもダメージを与える可能性があります。最悪の場合、タイヤがバーストし、制御不能に陥る危険性も。

また、パンクしたタイヤの摩擦熱により、車両火災を引き起こすリスクも高まります。パンクに気づいたら、決して走行を続けず、速やかに停車して適切な対応を取りましょう。

パンクしたままの走行で起こりうるトラブルを以下にまとめました。

トラブル 詳細
タイヤの損傷拡大 サイドウォール(タイヤの側面)の損傷やトレッド面の剥離などが発生し、タイヤ交換が必要になる。
ホイールの損傷 タイヤが潰れた状態で走行を続けると、ホイールが変形したり、傷ついたりする。
タイヤバースト タイヤが破裂し、車両の制御が困難になる危険性がある。特に高速道路でのバーストは重大事故につながる可能性が高い。
車両火災 パンクしたタイヤと路面の摩擦熱により、タイヤが発火するリスクがある。
サスペンションへの負担増加 パンクしたタイヤは衝撃吸収能力が低下するため、サスペンションに大きな負担がかかり、損傷する可能性がある。

応急処置を行うかスペアタイヤに交換する

パンクの状況によっては、応急修理キットを使用して一時的に対処できる場合があります。応急修理キットは、タイヤの穴を塞ぐためのシーラント剤とコンプレッサーがセットになったもので、カー用品店やガソリンスタンドなどで購入できます。

ただし、応急修理はあくまでも一時的な措置であり、その後は速やかに専門業者で点検・修理を受ける必要があります。スペアタイヤを搭載している場合は、スペアタイヤに交換することも可能です。ただし、スペアタイヤはあくまで一時的な使用を想定しているため、指定速度(80km/h)を守って走行し、早急に正規のタイヤに交換しましょう

近年はスペアタイヤを搭載せず、パンク修理キットを搭載している車種も増えています。ご自身の車の仕様を確認しておきましょう。

整備が出来るお店に持ち込む

パンクしたタイヤは、専門業者で点検・修理または交換してもらう必要があります。近くのガソリンスタンドやカーディーラー、タイヤ専門店などに連絡し、状況を説明しましょう。JAFなどのロードサービスに依頼すれば、現場でのタイヤ交換やレッカー移動などの対応も可能です。

また、パンクの原因が釘などの異物であれば、修理可能な場合もあります。専門業者に相談し、適切な処置を受けましょう。タイヤの点検は定期的に行い、溝の深さや空気圧などをチェックすることで、パンクのリスクを低減できます。

日常から、適切なタイヤの空気圧を維持することも重要です。空気圧が低いと、パンクしやすくなるだけでなく、燃費の悪化にもつながります。

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車のタイヤパンク時の見分け方を知っていて損なし

この記事では、駐車時と走行時における車のタイヤのパンクの見分け方と、パンク時の対応方法について解説しました。

タイヤのパンクに気づいたら、安全な場所に車を停車させ、決してそのまま走行を続けてはいけません。パンクしたまま走行を続けると、タイヤの損傷が拡大するだけでなく、ホイールやサスペンションにも悪影響を及ぼし、事故につながる危険性があります。

日頃からタイヤの状態をチェックし、安全運転を心がけることが大切です。

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