ウォッシャー液が出ないと、運転中に視界が悪くなって危険ですよね。でも、いざウォッシャー液が出なくなった時、どこに原因があるのかわからず困ってしまう方も多いのではないでしょうか。ウォッシャー液が出ない原因は、ウォッシャータンクが空になっている、ホースの破損や外れ、ノズルの詰まりなど様々です。また、フロントとリアで症状が異なることもあります。
今回は、ウォッシャー液が出ない時の原因と対処法、正しい補充方法などを詳しく解説します。あなたのお車のウォッシャー液トラブルを解決する手がかりになれば幸いです。
ウォッシャー液が出ない7つの原因
ウォッシャー液が出なくなった時、どこに問題があるのかを特定するためにはいくつかの箇所をチェックする必要があります。ここでは、ウォッシャー液が出ない主な原因について解説します。
ウォッシャータンクが空になっている
ウォッシャー液が出ない最も一般的な原因は、単純にウォッシャータンクの液が空になっていることです。
ウォッシャータンクはエンジンルーム内にあり、ほとんどの車種で運転席側の奥に位置しています。
キャップにウォッシャーのマークがあるので、それを目印にタンクを見つけましょう。
タンクの液量が減っていたり空だったりする場合は、早めにウォッシャー液を補充してください。補充方法は後述します。
ホースの破損や外れ
ウォッシャータンクからノズルまでウォッシャー液を送るホースに問題がある可能性もあります。経年劣化によりホースにひび割れや穴が開いていたり、接続部分が外れていたりするとウォッシャー液が正常に送られません。
目視でホースを確認し、破損や外れがあれば修理・交換が必要です。ホースは比較的安価なので、自分で直せる方は修理に挑戦してみるのもよいでしょう。
ノズルの詰まり
ウォッシャー液を噴射するノズルの穴が詰まっているとウォッシャー液が出なくなります。ノズルの先端は非常に小さな穴になっているため、ホコリやゴミが溜まりやすいのです。ノズルを取り外して穴を細い針などで掃除することで、詰まりを取り除くことができます。この作業の際はノズルを傷つけないよう、慎重に行ってください。どうしても詰まりが取れない場合は、ノズルの交換も検討しましょう。
以上の3つがウォッシャー液が出なくなる主な原因です。これらの箇所をチェックしても解決しない場合は、モーターやポンプの故障も疑われます。その際はカーディーラーや修理工場に相談することをおすすめします。
なお、ウォッシャー液補充の手順は以下の通りです。
- エンジンを停止し、ボンネットを開ける
- ウォッシャータンクのキャップを開け、ウォッシャー液を規定量まで注ぐ
- キャップをしっかり閉め、ボンネットを閉じる
- ウォッシャーを作動させ、正常に噴射するか確認する
日頃からウォッシャー液の残量を確認し、定期的な補充を心がけることで、「ウォッシャー液が出ない」トラブルを未然に防ぐことができるでしょう。
フロント・リアのウォッシャー液が出ないパターン
ウォッシャー液が出なくなった時、フロントとリアの両方から出ない場合と片方だけ出ない場合で、考えられる原因が異なります。それぞれのパターンについて詳しく見ていきましょう。
両方から出ない場合の原因
フロントとリアの両方からウォッシャー液が出ない場合、以下のような原因が考えられます。
- ウォッシャータンクの液量が少ない、または空になっている
- ウォッシャー液が凍結している(寒冷地の場合)
- ウォッシャーポンプの故障
- ウォッシャーモーターの故障
フロントとリアで共通しているのはウォッシャータンクのみなので、まずは液量や凍結の有無を確認しましょう。
それでも解決しない場合は、ポンプやモーターの故障も疑われます。
片方だけ出ない場合の原因
フロントまたはリアのどちらか片方からウォッシャー液が出ない場合は、以下のような原因が考えられます。
- ホースの破損や外れ
- ノズルの詰まり
- ポンプの故障(片側のみ)
- モーターの故障(片側のみ)
- 電気系統(ヒューズ、配線)の不具合
片側だけ出ない場合は、その側に固有の問題が発生していると考えられます。上記の箇所を重点的にチェックしてみてください。
リアのホース内にウォッシャー液がたまっていない可能性
リアワイパーは使用頻度が少ないため、ホース内のウォッシャー液が蒸発していてポンプまで液が届いていない可能性があります。
リアワイパーを数回作動させ、ホース内に液を満たすことで改善する場合もあります。
以上のように、フロントとリアの両方または片方からウォッシャー液が出ない場合では、原因となる箇所が異なります。状況に応じて適切な点検・対処を行うようにしましょう。
パターン | 主な原因 |
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フロント・リア両方から出ない |
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片方だけ出ない |
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ウォッシャー液の正しい補充方法
ウォッシャー液が出なくなったとき、まずは適切な方法で補充することが大切です。ここでは、正しいウォッシャー液の補充手順について解説します。
ボンネットの開け方
ウォッシャー液を補充するには、まずボンネットを開ける必要があります。
車種によってボンネットの開け方は異なりますが、一般的には運転席足元のレバーを引いてからボンネット前部のレバーを押し上げます。
ボンネットを持ち上げたら、ステーで固定しましょう。
ウォッシャー液の注ぎ方
ボンネットを開けたら、ウォッシャータンクを見つけます。タンクキャップに描かれたウォッシャーマークが目印です。キャップを外し、ウォッシャー液を注ぎ口から静かに注ぎ入れてください。
液面がタンク内の上限ラインに達したら注ぐのをやめ、キャップをしっかり閉めます。
ウォッシャー液は純正品か車種に適合した専用のものを使用しましょう。水道水や他の液体を入れるのは避けてください。
補充後の動作確認
補充が終わったら、ボンネットを閉じエンジンをかけます。ワイパーレバーを操作し、ウォッシャー液がフロントガラスに吹きかけられるか確認します。
リアワイパーも同様に液が出るか確かめてください。
正常に作動すれば、補充作業は完了です。
適切な方法でウォッシャー液を補充することで、ウォッシャーを正常に機能させることができます。定期的な液量チェックを習慣づけ、必要に応じて早めの補充を心がけましょう。
ウォッシャー液補充の手順 |
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まとめ
ウォッシャー液が出なくなったら、まずはウォッシャータンクの液量を確認しましょう。空になっていたら ボンネットを開けてキャップから静かに注ぎ入れます。
ホースの破損・外れ、ノズルの詰まりもチェックが必要です。フロントとリアの両方から出ない場合はタンクや凍結の可能性が高く、片方のみなら個別の原因を探ります。補充後はワイパーを動かして噴射するか確認を忘れずに。
定期的な液量チェックと補充で、トラブルを未然に防ぎましょう。
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