初めての車のタイヤ交換でも大丈夫!手順を徹底解説


初めての車のタイヤ交換で不安を感じていませんか?適切な工具の選び方からジャッキアップの手順、新しいタイヤの取り付け方まで、一連の作業には様々な注意点があります。

この記事では、初心者でも安全で確実にタイヤ交換を行うためのポイントを、図解入りで詳しく解説します。タイヤ交換の手順を理解することで、パンクなどの緊急時にも慌てずに対処できるようになるでしょう。

目次

タイヤ交換の準備

必要な工具の準備

車のタイヤ交換を自分で行う際には、適切な工具を揃えることが大切です。まず、ジャッキアップに使用するジャッキと、ジャッキアップした車体を支えるジャッキスタンドが必要不可欠です。また、ホイールナットを外すためのソケットレンチやホイールナットレンチ、タイヤの空気圧を調整するエアゲージとエアコンプレッサーも準備しましょう。

さらに、古いタイヤを外す際に使用するタイヤレバーや、ホイールの裏側に付着した汚れを落とすワイヤーブラシ、タイヤ交換後の後片付けに便利なグローブなども用意すると良いでしょう。これらの工具は、自動車部品店やホームセンターで購入することができます。

万が一に備えて、車のマニュアルや工具の使い方を確認しておくことをおすすめします。また、タイヤ交換を行う前に、必要な工具がすべて揃っているかを確認しておきましょう。

交換するタイヤの選び方

交換するタイヤを選ぶ際には、現在使用しているタイヤのサイズや種類を確認することが重要です。車のマニュアルやタイヤの側面に記載されているサイズ表示を参考に、同じサイズのタイヤを選びましょう。タイヤのサイズは、「幅/扁平率 R リム径」の形式で表示されています。例えば、「205/55R16」という表示の場合、タイヤ幅が205mm、扁平率が55%、リム径が16インチであることを示しています。

また、走行条件や用途に合わせて、適切なタイヤの種類を選ぶことも大切です。一般的なタイヤの種類とその特徴は以下の通りです。

タイヤの種類 特徴
サマータイヤ 乾燥路面での性能に優れ、静粛性や乗り心地が良い
オールシーズンタイヤ 年間を通して使用可能で、様々な天候条件に対応
ウィンタータイヤ 雪道や凍結路面での性能に優れ、安全性が高い


タイヤの残り溝の深さや、損傷の有無もチェックしておきましょう。
残り溝が十分にない場合や、損傷が見られる場合は、新しいタイヤに交換することをおすすめします。

ホイールナットの緩め方

ホイールナットを緩める際には、車体をジャッキアップする前に行うことが重要です。車体が浮いた状態でホイールナットを緩めようとすると、タイヤが回転してしまい、作業が困難になります。また、ホイールナットを完全に外してしまうと、タイヤが外れて危険です。

ホイールナットを緩める手順は以下の通りです。

  1. ホイールナットレンチまたはソケットレンチを使用して、ホイールナットを反時計回りに回す
  2. 最初は力を入れすぎず、ゆっくりと回す
  3. ナットが緩んだら、手で回せる程度まで緩める
  4. この段階ではナットを完全に外さない

ホイールナットを緩める際は、対角線上にあるナットを交互に緩めていくことをおすすめします。これにより、タイヤを均等に支えることができ、作業中の安全性が向上します。 また、ホイールナットは適度な力で緩め、必要以上に力を入れすぎないように注意しましょう。

以上が、タイヤ交換を行う前の準備段階で重要なポイントです。適切な工具を揃え、交換するタイヤを選び、安全な作業環境を整えることで、スムーズにタイヤ交換を進めることができます。ホイールナットの緩め方にも注意を払い、慎重に作業を進めていきましょう。

タイヤの取り外し

ジャッキアップの手順

車のタイヤを交換する際、まず最初に行うのがジャッキアップです。ジャッキアップとは、車体を持ち上げてタイヤを地面から浮かせることを指します。この作業を正しく行うことで、安全にタイヤ交換を進めることができます。

ジャッキアップを行う前に、必ず車を平坦で固い地面に停車し、パーキングブレーキをかけ、ギアをPまたはNに入れておきましょう。また、ホイールストッパーを用意している場合は、タイヤの前後に配置します。

次に、車のジャッキポイントを確認します。ジャッキポイントとは、車体を安全に持ち上げることができる指定の位置のことです。車種によってジャッキポイントの位置は異なるため、車のマニュアルを参照するか、車体の下部を確認して探してください。

ジャッキをジャッキポイントにセットしたら、ジャッキハンドルを時計回りに回して車体を徐々に持ち上げていきます。タイヤが地面から完全に浮くまで、ゆっくりと慎重に上げましょう。車体が不安定になっていないか、常に確認しながら作業を進めてください。

ホイールナットの取り外し

車体をジャッキアップした後は、ホイールナットを完全に取り外します。先にホイールナットを緩めておいたことで、この作業はスムーズに進められるはずです。

ホイールナットレンチまたはソケットレンチを使用して、ナットを反時計回りに回していきます。円滑に作業を進めるために、対角線上にあるナットを交互に外していくことをおすすめします。

ナットを外す際は、ナットを落とさないように注意してください。ナットを紛失してしまうと、タイヤ交換が困難になります。外したナットは、清潔な場所にまとめて置いておきましょう。

タイヤの取り外し方

ホイールナットを外したら、いよいよタイヤを取り外します。両手でタイヤをしっかりと持ち、手前に引くようにしてタイヤを外していきます。

タイヤがリムから外れにくい場合は、タイヤレバーを使用すると良いでしょう。タイヤレバーをタイヤとリムの間に差し込み、テコの原理を利用してタイヤを浮かせるようにします。この際、リムを傷つけないように、丁寧に作業を行ってください。

外したタイヤは、転がらないように平らな場所に置きます。タイヤが転がって事故につながる危険性があるため、十分に注意しましょう。

ブレーキディスクやキャリパーの点検

タイヤを外した後は、ブレーキ周りの点検を行うことをおすすめします。普段は見えない部分であるため、この機会にしっかりとチェックしておきましょう。

まず、ブレーキディスクを確認します。ブレーキディスクは、ブレーキパッドと接触して車体を減速させる重要な部品です。ディスクの表面に大きな傷や歪みがないか、ブレーキパッドとの接触面に不自然な溝が入っていないかを確認してください。

次に、ブレーキキャリパーを点検します。キャリパーは、ブレーキパッドを押し付けてブレーキディスクを挟み込む部品です。キャリパーに油漏れや亀裂などの異常がないかを確認しましょう。

ブレーキ部品に異常が見られた場合は、専門店で点検・整備を受けることをおすすめします。ブレーキは車の安全性に直結する重要な部品であるため、自分で整備するのは避けた方が賢明です。

以上が、タイヤを取り外す際の手順と注意点です。ジャッキアップ、ホイールナットの取り外し、タイヤの取り外しを慎重に行い、ブレーキ周りの点検も怠らないようにしましょう。これらの作業を丁寧に行うことで、安全で確実なタイヤ交換が行えます。

次は、新しいタイヤを取り付ける作業に移ります。タイヤの取り付け方についても、詳しく解説していきます。

新しいタイヤの取り付け

ホイールの清掃とタイヤの取り付け

古いタイヤを外したら、新しいタイヤを取り付ける前にホイールの清掃を行いましょう。ブレーキダストや汚れが付着したままだと、新しいタイヤとホイールの間に異物が挟まり、バランスが悪くなる可能性があります。

ワイヤーブラシや専用のクリーナーを使って、ホイールの表面や裏側に付着した汚れを丁寧に落としていきます。特に、ホイールとタイヤが接触する部分(ビード部)は入念に清掃してください。清掃後は、乾いた布で拭き上げて水分を取り除きます。

清掃が終わったら、新しいタイヤをホイールに取り付けます。タイヤの回転方向に注意しながら、ビード部をホイールのリムに揃えるようにセットしていきます。タイヤレバーを使ってビード部を少しずつリム内に入れ込んでいくと、スムーズに作業が進められます。 タイヤとホイールの間に異物が挟まっていないか、確認しながら慎重に取り付けましょう。

ホイールナットの締め付け

タイヤを取り付けたら、ホイールナットを元の位置に戻し、手で締めていきます。この段階では、ナットを完全に締め付けずに、仮止めの状態にしておきましょう。

車体を地面に下ろした後に、ホイールナットを本締めします。対角線上にあるナットを交互に、少しずつ力を加えながら締め付けていきます。均等に力をかけることで、ホイールが歪むのを防ぐことができます。

ナットの締め付けには、トルクレンチを使用することをおすすめします。トルクレンチは、適切な締め付けトルクを設定することができる工具です。車種ごとに規定の締め付けトルクが決められているため、車のマニュアルを参照するか、専門店に確認してください。 適切なトルクで締め付けることで、ホイールの脱落や緩みを防ぐことができます。

ジャッキダウンの手順

ホイールナットを仮締めしたら、車体をゆっくりと地面に下ろしていきます。この作業を「ジャッキダウン」と呼びます。ジャッキハンドルを反時計回りに回転させ、車体を徐々に下げていきましょう。

車体が地面に着くまで、ジャッキハンドルをゆっくりと回し続けます。タイヤが地面に接地したら、車体の安定を確認してからジャッキを外します。この際、ジャッキが外れる際の衝撃で車体が揺れることがあるため、注意が必要です。

ジャッキを外したら、再度ホイールナットの締め付け状態を確認しましょう。規定のトルクで均等に締め付けられているか、念のためにチェックしてください。

タイヤ空気圧の調整

新しいタイヤを取り付けたら、最後にタイヤの空気圧を調整します。適切な空気圧を保つことで、安全性や燃費の向上につながります。

まず、車のマニュアルや燃料口蓋裏面に記載されている推奨空気圧を確認します。次に、タイヤバルブからバルブキャップを外し、エアゲージを押し当ててタイヤの空気圧を測定します。

測定した空気圧が推奨値よりも低い場合は、エアコンプレッサーを使ってタイヤに空気を入れます。逆に、空気圧が高すぎる場合は、バルブ部分を指で押して空気を抜きます。 空気圧の調整は、必ずタイヤが冷えている状態で行ってください。走行直後は、タイヤが温まっているため、正確な空気圧が測定できません。

タイヤ空気圧の調整が完了したら、バルブキャップを元通りに取り付けます。バルブキャップは、バルブ内への異物の侵入を防ぐ重要な役割を果たしています。

以上が、新しいタイヤを取り付ける際の手順と注意点です。ホイールの清掃、タイヤの取り付け、ホイールナットの締め付け、ジャッキダウン、タイヤ空気圧の調整を丁寧に行うことで、安全で快適なドライビングを楽しむことができます。

タイヤ交換は、定期的に行うメンテナンスの一つです。タイヤの状態を定期的にチェックし、摩耗が進んでいたり、損傷が見られたりする場合は、早めに交換することをおすすめします。また、自分で作業を行う場合は、安全に十分に注意し、わからないことがあれば専門家に相談するようにしましょう。

タイヤ交換後の注意点

ホイールナットの増し締め

タイヤ交換作業が完了し、しばらく走行した後は、ホイールナットの増し締めを行いましょう。走行による振動や荷重の変化によって、ナットが緩んでしまうことがあるためです。

増し締めの手順は、タイヤ交換時のナット締め付けと同様に、対角線上にあるナットを交互に締めていきます。その際、トルクレンチを使用して規定のトルクで締め付けることが大切です。

ナットの締め付けが不十分だと、走行中にホイールが脱落する危険性があるため、注意が必要です。車種ごとに規定の締め付けトルクが異なるため、車のマニュアルを確認するか、専門店に相談しましょう。

走行後のタイヤ空気圧の再チェック

タイヤ交換後、数日から1週間ほど走行したら、再度タイヤの空気圧をチェックすることをおすすめします。新しいタイヤは、最初のうちは空気圧が不安定になりやすいためです。

空気圧が低すぎると、タイヤの片減りや燃費の悪化につながります。逆に、空気圧が高すぎるとタイヤが硬くなり、乗り心地が悪くなるだけでなく、タイヤの偏摩耗を引き起こす可能性があります。

適切な空気圧を保つことで、タイヤの長寿命化や安全性の向上につながります。 車のマニュアルや燃料口蓋裏面に記載されている推奨空気圧を確認し、定期的にチェックする習慣をつけましょう。

タイヤの摩耗状態の定期的な点検

タイヤ交換後は、定期的にタイヤの摩耗状態を点検しましょう。タイヤの溝の深さが1.6mm以下になると、法律で定められた車検に通らなくなります。また、溝の深さが少ないタイヤは、雨天時の排水性が低下し、ハイドロプレーニング現象を引き起こす危険性が高くなります。

タイヤの摩耗状態は、目視で確認することができます。タイヤの溝に埋め込まれた「スリップサイン」と呼ばれる突起が、溝の底面と同じ高さになっていないかをチェックします。

スリップサインの状態 タイヤの状態
溝の底面よりも突出している 残り溝が十分にある
溝の底面と同じ高さになっている 溝の深さが1.6mm以下で交換の目安


このほか、タイヤの片減りや亀裂、異物の噛み込みなども点検してください。異常が見られた場合は、早めにタイヤを交換するか、専門店で点検を受けましょう。

スペアタイヤの保管方法

タイヤ交換で外したタイヤは、スペアタイヤとして保管しておくと良いでしょう。パンクなどの緊急時に備えて、常に使用可能な状態で保管しておく必要があります。

スペアタイヤを保管する際は、直射日光や雨水を避け、風通しの良い場所を選びます。また、タイヤを立てかけて保管すると、タイヤが変形してしまうため、横向きに寝かせて保管しましょう。

長期間使用していないスペアタイヤは、空気圧が低下している可能性があります。定期的に空気圧をチェックし、必要に応じて空気を補充しておくことが大切です。

以上が、タイヤ交換後の注意点です。ホイールナットの増し締めや空気圧のチェック、タイヤの摩耗状態の点検を怠らないようにしましょう。また、スペアタイヤを適切に保管することで、いざという時に備えることができます。

タイヤは、車の安全性や燃費に直結する重要な部品です。定期的なメンテナンスを行い、異常があれば早めに対処するよう心がけてください。専門的な知識が必要な場合は、整備工場やタイヤショップに相談することをおすすめします。適切な管理を行うことで、快適で安全なドライビングを楽しむことができるでしょう。

まとめ

車のタイヤ交換は、適切な工具の準備から始まります。ジャッキ、ジャッキスタンド、レンチなどを用意し、車のマニュアルを確認しておきましょう。

交換するタイヤは、現在使用しているものと同サイズで、用途に合った種類を選びます。作業前に車を安全な場所に駐車し、ホイールナットを緩めておくのも忘れずに。

タイヤを外す際は、ジャッキアップとホイールナットの取り外しに注意し、ブレーキ周りの点検も行います。新しいタイヤを取り付ける時は、ホイールの清掃を念入りに行い、ナットの締め付けはトルクレンチを使用するのがおすすめです。最後に、タイヤの空気圧を適切に調整したら完了です。

タイヤ交換後も、ホイールナットの増し締めやタイヤの摩耗チェックを定期的に行いましょう。



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引用元:ヨロスト公式HP

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2024年7月30日
タグ: タイヤ交換

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