【完全ガイド】エンジンオイル酸化の見分け方!酸化基準と交換目安も紹介


エンジンオイルの酸化は、車のエンジントラブルに繋がるため、早めに見つけて適切な対処をすることが大切です。この記事ではエンジンオイルの酸化を自分で見分ける方法について、手軽に確認できる項目から、pHなどの専門的な知識まで網羅的に解説します。走行距離や交換期間といった基準だけでなく、オイル量の減少といった見落としがちなポイントも紹介。

この記事を読めば、エンジンオイルの交換時期を適切に見極め、大きなトラブルを未然に防ぐことができるでしょう。

目次

エンジンオイル酸化の見分け方は色や粘度でわかる?

エンジンオイルの酸化は、エンジンのパフォーマンス低下や故障につながるため、早期発見が重要です。オイルの状態をチェックする方法として、色や粘度を確認する方法がよく知られていますが、本当にそれで酸化の判断ができるのでしょうか?詳しく見ていきましょう。

エンジンオイルの色

新しいエンジンオイルは一般的に琥珀色をしています。使用していくうちに、オイルは徐々に黒ずんでいきます。これは、エンジン内部の汚れやスラッジがオイルに混ざるためで、必ずしも酸化が進んでいるとは限りません。

しかし、明らかに濃い黒色に変色している場合は、酸化が進んでいる可能性が高いと言えます。特に、焦げたような臭いがする場合は、酸化による劣化がかなり進んでいると判断できます。

また、乳白色に変色している場合は、冷却水が混入している可能性があります。これは、エンジンに深刻な問題が発生しているサインかもしれませんので、すぐに専門家に見てもらう必要があります。

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エンジンオイルの粘度

酸化が進むと、エンジンオイルの粘度は低下します。新しいオイルに比べて、サラサラとした感触になっている場合は、酸化が進んでいる可能性があります。粘度を確認するには、オイル交換時に古いオイルを少し容器に取って保管しておき、新しいオイルと比較するのが良いでしょう。ただし、粘度の変化は温度にも影響されるため、正確な判断は難しい場合があります。

粘度計を用いて正確に測定する方法もありますが、一般的にはオイル交換時に古いオイルと新しいオイルを指で触って比較することで、大まかな粘度の変化を把握することができます。新しいオイルに比べて明らかにサラサラしている場合は、酸化が進んでいる可能性を疑いましょう。

色や粘度では判断しきれないという声も!

オイルの色や粘度は、酸化の目安にはなりますが、それだけで正確に判断するのは難しいという意見もあります。例えば、ディーゼルエンジン車はガソリンエンジン車に比べて、オイルが黒ずみやすい傾向があります。

また、オイル添加剤によっては、オイルの色が変化する場合もあります。粘度も、温度や使用環境によって変化するため、正確な判断には専門的な知識と機器が必要です。

判断基準 状態 酸化の可能性
琥珀色 低い
黒色 やや高い(焦げた臭いを伴う場合は高い)
乳白色 冷却水混入の可能性(酸化とは異なる問題)
粘度 高い 低い
粘度 低い 高い

エンジンオイルのpH(ペーハー)

エンジンオイルの酸化度はpH(ペーハー)で測定することもできます。pHが下がると酸性度が高くなり、酸化が進んでいることを示します。専用のpH試験紙や測定器を使用することで、より正確に酸化度を測ることができます。

ただし、これらのツールは一般的には入手しづらいかもしれません。専門の業者や整備工場に依頼するのが確実です。オイル交換時に相談してみるのも良いでしょう。

オイルの状態を総合的に判断するためには、色や粘度だけでなく、走行距離や交換時期も考慮する必要があります。次の章では、これらの要素についても詳しく解説します。

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エンジンオイル酸化を見分けるには距離・期間・量!

エンジンオイルの酸化は、見た目だけでは判断しづらいケースもあります。走行距離、交換期間、オイル量を総合的に確認することで、より正確に酸化の進行度合いを把握し、適切な交換時期を判断できます。

見分け方①走行距離

エンジンオイルの交換目安として、一般的には5,000km~10,000km走行毎の交換が推奨されています。これはあくまで目安であり、車種や使用環境、オイルの種類によって大きく異なります。

例えば、ターボ車やスポーツ走行をする場合は、より短い距離で交換が必要となる場合もあります。取扱説明書を確認し、推奨交換距離を把握しておくことが重要です。

また、シビアコンディションと呼ばれる、以下の様な過酷な使用環境では、オイルの劣化が早まるため、推奨交換距離よりも早めの交換が推奨されます。

  • 短距離走行の繰り返し
  • 渋滞路の走行
  • 山道などの登坂路の走行
  • 高温多湿な環境での走行
  • 寒冷地での走行

走行距離を記録し、前回の交換からの走行距離を把握することで、適切な交換時期を判断できます。

見分け方②交換期間・頻度

走行距離が少ない場合でも、エンジンオイルは時間経過とともに酸化が進行します。一般的には、6ヶ月~1年毎の交換が推奨されています。長期間交換していない場合は、走行距離が少なくても交換を検討しましょう。

走行距離 交換期間
5,000km以下 6ヶ月
5,000km~10,000km 6ヶ月~1年
10,000km以上 1年

上記はあくまで一般的な目安であり、車種やオイルの種類、使用環境によって最適な交換期間は異なります。取扱説明書を確認し、推奨交換期間を把握しておきましょう。また、前回の交換日を記録しておくことで、交換時期を忘れずに管理できます。

見分け方③エンジンオイルの量

エンジンオイルの量は、オイルの劣化度合いを判断する重要な指標の一つです。オイル量が減少している場合は、オイル漏れや燃焼による消費が考えられます。オイル漏れは、エンジン内部の部品の摩耗や劣化を招く可能性があり、早急な修理が必要です。

オイルの燃焼は、ピストンリングの摩耗やバルブステムシールの劣化などが原因として考えられます。オイル量が著しく減少している場合は、エンジンに深刻なダメージを与える可能性があるため、すぐに補充または交換を行いましょう。

オイル量の確認は、定期的に行うことが重要です。エンジンが冷えている状態で、オイルレベルゲージを用いて確認します。レベルゲージの規定範囲内にオイル量があるか確認し、不足している場合は補充しましょう。補充する際は、車種に適合したオイルを使用することが重要です。適切なオイルを使用しないと、エンジンの性能低下や故障の原因となる可能性があります。

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エンジンオイルが酸化するとどうなる?

エンジンオイルは、エンジン内部の潤滑、冷却、洗浄、防錆、密封といった重要な役割を担っています。しかし、酸化が進むとこれらの機能が低下し、様々なトラブルを引き起こす可能性があります。ここでは、エンジンオイルの酸化によって引き起こされるトラブルと、酸化しやすいケースについて詳しく解説します。

エンジンオイルの酸化で起きるトラブル

エンジンオイルの酸化は、エンジン性能の低下や寿命の短縮に繋がる深刻な問題を引き起こす可能性があります。主なトラブルは以下の通りです。

トラブル 詳細
スラッジの発生 酸化によって生成されたスラッジ(ヘドロ状の物質)が、オイル通路やフィルターを詰まらせ、オイルの循環を阻害します。これにより、エンジン内部の潤滑不良を引き起こし、摩耗や焼き付きの原因となります。
オイル粘度の増加 酸化が進むとオイルの粘度が増加し、スムーズな循環が妨げられます。特に寒冷時の始動性が悪化し、エンジンに大きな負担がかかります。
腐食の促進 酸化によって酸性化したオイルは、エンジン内部の金属部品を腐食させる可能性があります。腐食が進むと部品の強度が低下し、破損に繋がる恐れがあります。
潤滑性能の低下 酸化によってオイルの潤滑性能が低下すると、金属部品同士の摩擦が増加し、摩耗や焼き付きのリスクが高まります。
燃費の悪化 オイルの粘度増加や潤滑性能の低下は、エンジンの回転抵抗を増大させ、燃費の悪化に繋がります。
排気ガスの悪化 未燃焼ガスやスラッジの増加により、排気ガスの質が悪化し、環境への負荷が高まります。
エンジン出力の低下 オイルの劣化による摩擦増加や燃焼効率の低下は、エンジン出力の低下を招きます。

エンジンオイルが酸化しやすいケースは?

エンジンオイルの酸化は、様々な要因によって促進されます。以下のようなケースでは、特に酸化が進みやすいので注意が必要です。

高温環境での運転

高温環境での運転は、エンジンオイルの酸化を加速させる大きな要因です。渋滞時のストップアンドゴーや、長時間の高速走行などは、エンジンオイルの温度を上昇させ、酸化を促進します。特に真夏の炎天下での運転は注意が必要です。

短距離走行の繰り返し

短距離走行を繰り返すと、エンジンオイルが十分に温まらず、水分や未燃焼ガスがオイル中に混入しやすくなります。これらの物質は、オイルの酸化を促進する原因となります。

オイル交換を怠っている

オイル交換を怠ると、酸化が進んだオイルがエンジン内部に留まり続け、様々なトラブルを引き起こす可能性があります。定期的なオイル交換は、エンジンオイルの酸化を防ぎ、エンジン性能を維持するために非常に重要です。

劣化したオイルの使用

保管状態が悪く劣化したオイルを使用すると、最初から酸化が進んでいるため、エンジンへの悪影響が出やすくなります。未開封であっても、適切な環境で保管されていないオイルは使用を控えましょう。

これらの要因以外にも、エンジンオイルの品質や車種、運転状況などによっても酸化の速度は異なります。エンジンオイルの状態を定期的にチェックし、必要に応じて交換することで、エンジンを良好な状態に保つことができます。

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エンジンオイル酸化の見分け方・基準を知っておいて損なし

エンジンオイルの酸化は、色や粘度の変化である程度見分けられますが、それだけで判断するのは難しい場合もあります。走行距離や交換期間、オイル量も確認することが大切です。

この記事で紹介した見分け方を参考に、定期的なオイル交換を心がけ、愛車のエンジンを良好な状態に保ちましょう。安全で快適なドライブのためにも、エンジンオイルの状態に気を配り、早めの交換を検討してください。


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2025年4月25日

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